ライティングなどのWeb制作に欠かせないのがSEOに関する知識です。
ネットで検索すれば多少の知識は得られるものの、初めのうちにしっかりと学んでおきたいですよね。
今回の記事では、そんなSEO対策に関する基礎知識を備えるのにおすすめの本を紹介します。
現在専業Webライターの私ですが、初心者の段階で「わかりやすい!」「勉強になった!」と強く感じた2冊なので、ぜひ参考にしてみてください。
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【前提】なぜライターにSEOの知識が求められるのか
「そもそもSEOの知識ってそんなに必要?」という疑問がある方もいらっしゃるかもしれません。

「それよりもライティングスキルを磨いた方がいいんじゃないの?」かつて私もそんな風に思っていました。
しかし結論からいうと、SEOを学ぶことはライティングスキルを磨くことにつながります。
SEOに対する考え方や対策の仕方は様々ありますが、この2冊の本を読んで学習をするうちに、SEOに配慮することは、読み手に配慮した記事を書くことと同じだと感じるようになりました。
まず簡潔に言うと、SEOは「ライティングにおける大事な視点」と同じだから、ライターなら学んで損はないということです。
ちょこっと解説「SEOライティングとは?」
Webライターが執筆する記事は「その記事が誰かの役に立つこと」を目的としていると思います。

知識を授けたり、おすすめのものを紹介したり、書いた記事を通じて「助かった」「参考になった」とたくさんの人に思っていただけるのが理想ですよね。
では、記事の読者となる方々はどうやって我々ライターが書いた記事にたどり着くのでしょうか。
簡単にまとめると、以下のような流れになります。
- 読者の方が何らかの悩みを持つ
- インターネットで検索エンジンにかける
- Googleなどの検索エンジン運営側が最適なサイトを選定
- 最適と判断されたものから順に並んだ検索結果が出る
- 読者はそれをもとにサイトや記事を見て、必要な情報を収集
そして、3の「検索エンジン運営側が最適なサイトを選定」という部分で、SEOに対する配慮が必要になってきます。
数えきれないほど存在するWeb上の情報の中から、自分の記事を読んでもらうためには検索エンジンに「最適なサイト」であると判断してもらい、検索上位に表示してもらう必要があります。
検索上位にのってより多くの方に読まれる工夫を記事に反映して執筆することを「SEOライティング」と呼びます。
SEOついて学ぶこと=ライティングスキルを磨くこと
検索サイトを運営する側は「どう書けば検索上位に上がるのか」という基準を具体的には示していません。
しかし、その基準を探るより「読者にとって有益な記事はどんな記事か」を自分なりに考え、それらをしっかりと踏まえた記事にすることが大切です。
- わかりやすい内容か
- 信頼性、信憑性、説得力があるか
- オリジナリティのある内容か(他サイトと類似性がないか)
- ほしい情報を網羅しているか など
SEO対策のポイントでもあるこうした項目を押さえているサイトは読者にも必要とされ、たくさんの人に読まれていくことでおのずと検索上位にも上がっていきます。
つまり「検索上位に上がる記事を書くこと」=「読者にとって有益な記事を書くこと」となるので、SEOを学ぶことは自分のライティングスキル向上にも繋がるということです!
「SEOライティングの知識を得ること」は……
= 読者にとって有益な記事の書き方を学ぶこと
= Webライティングのスキルを磨くこと
初心者WebライターにおすすめのSEO学習本
ここからはそんな「SEOライティング」を学ぶ際にぜひ読んでほしい2冊の本を紹介します。
「2冊でいいの?」となるかもしれませんが、2冊分とは思えないほどの充実した内容になっているので、満足いただけるはずです。

どちらも小手先のテクニックではなく「どんな視点を持ってSEOを考えるべきか」という視点をしっかりと授けてくれる本になっています。
『10年つかえるSEOの基本』(土居健太郎)
最初の1冊としておすすめなのが、土居健太郎さんの『10年つかえるSEOの基本』です。
「10年つかえる」とあるように、SEOに関する基本的・普遍的な考え方がわかりやすく説明されています。
私自身、SEO対策というと特別なテクニックやトレンドに対する知識が必要だと思い込んでいましたが、「実は一番大事なことはそこじゃない」ことがこの本を通じてよく理解できました。

SEOに関してはいろんな情報が出回っているので、この本を通じて「基本となる考え方」を身につけておけば、誤った知識に惑わされずに済むはずです。
さらに表紙を見ても伝わってくるように、イラストやテキストなどのフルカラーデザインが非常にかわいらしく、説明も対話形式で非常にわかりやすいものになっています。
踏み込んで学ぶ前に、まずはこの一冊!SEO学習に欠かせない本と言っても過言ではありません。
- SEOに関する基本的かつ普遍的な考え方を学べる
- フルカラーデザイン、対話形式の説明がわかりやすい
- SEO学習の一冊目&入門書として最適
『沈黙のWebライティング』(松尾茂起)
2冊目としておすすめしたいのが『沈黙のWebライティング』です。

もはや私が紹介するまでもないくらい、多くの方に勧められている1冊です。
とにかく情報量が多く、SEOに関する基礎知識から手法にいたるまで、大事な情報がこの一冊に網羅されています。

この厚さなので読み切れるか不安な気持ちもありましたが、Webコンテンツを使って廃業寸前の旅館をたてなおすというストーリーを軸にして進んでいくので、すらすらページをめくっていくことができます。

解説がまとまったページがまとめとして登場するので、付箋を貼っておくと後で確認しやすくて便利です!何度も読み返せます。
特に私が「この本読んでよかった!」と感じたのが、「どんなライターに執筆を頼むといいか」「ライターへのフィードバックの仕方」など、ライターへお仕事依頼する側の方の視点で解説している箇所がある点です。
依頼者の視点というのは、我々ライターが普段わからないところ。それをこの本を通じて垣間見ることができたので勉強になりました。
他にも「論理と感情を備えた文章の書き方」や「バズコンテンツにおける大事な視点」など、Webライターのスキルアップにつながる重要な考え方やテクニックが満載です。
SEOライティングの理解には欠かせない、Webライター必読の一冊と言えます。
- SEOの基本から具体的な手法まで網羅されている
- ストーリーが実例となっていて仕組みや考え方が理解しやすい
- 仕事を依頼する側の視点まで学べる
- スキルアップにつながる情報まで詰まっている
まとめ
今回は、Webライターの方におすすめのSEOライティングに関する解説本を紹介しました。
私自身もまだまだ勉強中ですが、この2冊は本当にわかりやすく、読む前よりも格段にレベルアップできたと思います。
「何からどう学べば良いかわからない……」という方は、取っ掛かりとしてぴったりなこの2冊をぜひお手にとってみてくださいね。