今回の記事では、私がこの夏出会った「最強のアンソロジー小説」を紹介していきたいと思います。
有名作家の方々の作品が1つに合わさった贅沢なこの一冊。
- 「次は何を読もう」「面白い本ないかな」とお探しの方
- 「読書は苦手だけど読みやすい本を読んでみたい」という方
……いや、とにかく全ての方におすすめしたいほどの良作です!笑
おすすめ小説の詳細をいち早く知りたい方はこちらから!
「アンソロジー小説」とは
今回おすすめする1冊は、集英社文庫編集部から出版されている『短編少年』です。
この小説のジャンルはアンソロジー小説にあたります。
一人の作家の名前で出版された短編集とは違い、それぞれの作家さんの違ったアプローチを楽しむことができるので、読み終わった後は1冊だとは思えないほどの満足感が残ります。
こうした短編集は、読書好きの方も読書が苦手な方ももれなく楽しむことができます。

おすすめしたい短編集に関する記事も書いていますので、こちらも合わせて読んでいただけると幸いです!
おすすめアンソロジー小説『短編少年』
それでは、今回おすすめしたいアンソロジー小説『短編少年』について紹介していきます!
『短編少年』参加作家
『短編少年』はアンソロジー小説として、以下の豪華作家さんたちが参加しています。
- 伊坂幸太郎(『アヒルと鴨のコインロッカー』『ゴールデンスランバー』)
- あさのあつこ(『バッテリー』『THE MANZAI』)
- 佐川光晴(『縮んだ愛』『おれのおばさん』)
- 朝井リョウ(『霧島、部活やめるってよ』『何者』)
- 柳広司(『贋作「坊っちゃん」殺人事件』『ジョーカー・ゲーム』)
- 奥田英朗(『空中ブランコ』『オリンピックの身代金』)
- 山崎ナオコーラ(『人のセックスを笑うな』『美しい距離』)
- 小川糸(『食堂かたつむり』『にじいろガーデン』)
- 石田衣良(『池袋ウエストゲートパーク』『4TEEN フォーティーン』)

そうそうたるメンバーとなっております……
あまり普段読書をしないという方でも「聞いたことがある」という作家さんや作品があるのではないでしょうか。
『短編少年』は、こちらの9人の作家さんが、それぞれの個性を存分に発揮した作品が詰まった読み応えのある一冊となっています。
ちなみに巻末には壇蜜さんによる解説もついており、本当に最後まで楽しむことができる作品でした。
共通テーマは「少年」
今回のアンソロジー小説の共通テーマは「少年」です。
皆さんは「少年」と聞いて、どんな物語を連想するでしょうか?
この言葉から想像する世界は、きっと人それぞれに違いがあるはずですよね。
まさにその解釈やアプローチの違いを9人の作家さんごとに味わうことができるのが、アンソロジー小説の醍醐味です。
- 伊坂幸太郎 『逆ソクラテス』
- あさのあつこ 『下野原光一くんについて』
- 佐川光晴 『四本のラケット』
- 朝井リョウ 『ひからない蛍』
- 柳広司 『すーぱー・すたじあむ』
- 奥田英朗 『夏のアルバム』
- 山崎ナオコーラ 『正直な子ども』
- 小川糸 『僕の太陽』
- 石田衣良 『跳ぶ少年』
私も読む前に「少年っていうと大体こんな話なのかな……」というイメージを浮かべていたのですが、読み始めるとどんどんその世界が広がっていく感覚がありました。

大人になると忘れてしまいそうな、子ども時代の独特の感覚や青春時代の感性みたいなものが呼び起こされます。大人になった自分にすごく刺さってきました。
アンソロジー小説『短編少年』おすすめポイント!
私が考えるアンソロジー小説『短編少年』のおすすめポイントをまとめてみました。
実力派の作家が集まったアンソロジーというだけで説得力のある作品ですが、読んでみると本当に一つ一つ「短編とは思えないほどの読み応え」を感じられる良作です。
- 長編小説を読みきるのが苦手
- 普段あまり読書にがっつり時間がとれない
- 短編を読んで気分転換したい読書家の方
- 有名作家の作品を手っ取り早く読んでみたい

普段なかなか味わえない読書体験を、ぜひこの一冊で楽しんでください!
まとめ
今回は、2021年夏に私が出会った最強のアンソロジー小説『短編少年』を紹介させていただきました。
とにかく「読みやすい」今作。読む人を選ばず、子どもから大人まで、読書好きから苦手な方までもれなく楽しめる作品となっています。
「次に読む本を探している」という方はとりあえずこの1冊を選んでおけば、間違いありません。
興味がある方はぜひ、実際に読んで楽しんでください!